月食後の月明かりに照らされ父を乗せた車は、一度自宅を経由します。
ドアを開けて、入院後やっと帰れた我が家。
数分の間、親父さんは家に着く。
丸く大きい月が西の空からポニーと車、親父さんをずっと照らしていた。
そして、そのまま葬儀場へ。
ここでも、お別れを言う。
従兄妹が送ってくれて病院に置いてある車で帰宅した。何時だったかな朝方だっただろう。
家に着き、一人酒を開ける。
月明かりがブラインドの隙間からポニーの店内を照らす。
数時間後には起きて葬儀場で打ち合わせか。
息を抜く間もなく、慌ただしさってヤツが自分勝手に攻め込んでくるだろうな。
寝たくても寝れないだろうし まあ良いか。
何時に着替えたのか覚えてないが
辛い報せを伝える時が来た。。。
メッセージ。。。
伝える時ほど辛いことはない。
でも言わないと先には、進めない。
打ち合わせの時間を過ぎてしまい慌てて葬儀場へ向かう。
親父と対面。
触ると異常な冷たさに泣く。
これが現実なんだと言い聞かせながら
祖母の葬儀と同じ、担当の山口くんと久しぶりに会う。
葬儀場は新築したばかりの新しい場所。
ごく当たり前な音楽が流れる会場。
通夜式、葬儀って
こういうところなんだと、違和感を感じた後、いわゆるこれが普通ってヤツなんだな。
通夜式、葬儀の日程。お返しの品など
時間が無い中でスムーズに打ち合わせが進んだ。
「親父さんのメモリアル・コーナー」
写真を嫌っていたわけもないが親父さんの遺影に使う写真選び。なかなか無いんです。
これなら良いかと見せるがデジタル化でどこまでクリアな遺影になるかは微妙だった。
メモリアル・コーナーに使う写真を探すこと。
通夜式に流す音楽をCD-Rで作ること。
ここでも自ら用事を増やしてしまった。
ミックスCDは「NoboruMix Vol.①」と名付けた。
通夜式は、なるべくPONY'STOYに居る雰囲気を作ってあげたかった。親父さんを慕うアーティストも来ていると親父さんに伝えて、一時家へ帰る。
帰ろうと車で電話をしていると少しでも早く親父さんに会いたいと駆けつけてくれた知り合いと一緒に親父さんの側へ。
我慢し、堪えていた涙が一気に流れ始めた。
どんだけ流しても涙が止まらない。
信じられない。
どうして、こんなに早く逝ったんだ。
親父さんがとても気に掛けていた二人。
外へ出ると11月とは、思えない強い日差し。
穏やかな晴れ。
また〜明日と告げて家に帰る。
「ミックスCD制作、メモリアル・コーナー」
音楽はすぐ出来るが親父さんの写真が少ない。
あちらこちらに大事に置いてある写真の中から選ぶ。そんな中、スマホの写真を現像してくれたお客様からメモリアル・コーナーを一緒に作りたいと連絡が入った。
親父さんの思い出を喋りながら通夜式、前日があっという間に過ぎていった。
CHK!!!
ありがとう〜春くん、キエコさん。
親父さんの遺影写真。
次は、その写真について話そうとおもいます。
adios!!!